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タクリー号

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日本の自動車技術240選の解説

タクリー号

双輪商会の社長吉田信太郎が、自転車仕入れに1902年に渡米した際に、第3回のニューヨークのモーターショウを見学し、いずれは日本にも自動車時代が来るとして、ガソリンエンジンやトランスミッションおよび前後車軸などの部品を購入して帰国する。 そして先ず手始めオートバイと3輪乗用車の輸入販売のためにオートモビル商会を設立し、自動車の修理も始める。 一方、内山駒之助はウラジオストックで機械技術を学び、自動車の運転や修理の技を磨き、吉田信太郎の自動車修理の現場を見て協力することになる。 製作第1号車は上記部品を使い、1902年に完成、第2号車は車体をバス用に設計し、広島で使われている。 有栖川宮家のダラックを手本に製作した乗用車は人気をあびて、都合10台が作られ、ガタクリ走る所からタクリー号の愛称で呼ばれた。※上の写真は、タクリー号のうち『有栖川宮家に納入された』1号車。右の写真は、タクリー号4号車である。保管場所トヨタ博物館 (〒480-1131 愛知県愛知郡長久手町大字長湫字横道41番100号)
製作(製造)年1907
製作者(社)オートモビール商会,内山駒之助
資料の種類模型・文献
現状展示(静態)・公開
車名タクリー号
会社名オートモービル商会
製作開始年1907
製作終了年1910
設計者内山駒之助
協力者吉田信太郎
車種・用途乗用車
実車所在/模型なし、模型トヨタ博物館
スタイルセダン(フェートンもあり)
ドア数2ドア、ランドグスタイル
乗員4~5名
車両重量約800kg
エピソード・話題性A型フォードを手本に製作、車体中央右下にエンジンを置く
構造木骨鉄板、革張りシート
バンパーなし
ステップウィング・フェンダーに木板ステップ
全長約3400mm
全幅約1400mm
全高約2200mm
タイヤサイズ゙3.50-18 in
特徴ボディは山田鉄工所が製作、トラックも1台造る、スタイルはダラック車を手本に
フレーム梯子型、鋼板製
前軸リジッド、縦1/2リーフ板ばね
後軸リジッド、縦1/2リーフ板ばね
軸距約2600mm
前トレッドx後トレッドともに約1200mm
車高調整なし
ステアリング丸ハンドル、アッカーマン式
ダンパーなし
スタビライザーなし
走行安定装置なし
特徴輸入したシャシーは1~3台目の製作に使い、タクリー号は自家製のシャシーである。シャシーはフォードA型と同じ
冷却/気筒配列水冷/水平2気筒
弁機構SV
気化器下向き
内径x行程101.6x113.3mm
排気量1837cc
点火系バイブレータ式電気点火
最高出力/回転数8/12hp/400rpm
排気浄化排気マフラーのみ
過給機なし
可変システム点火タイミング手動
特徴自工会の図面ではエンジンはハイネス車用であり、トヨタ博物館の写真ではフォードA型とみなされる。輸入エンジンは12.18hpの2台、3台目からは自家製
ハイブリッドシステム形式なし
変速機プラネタリ式、前2後1段
駆動方式Mid
モード燃費-
参考文献トヨタ博物館紀要No.4(1998年)、三栄書房、国産自動車100年の軌跡(1978年)
その他事項シャシー重量:約600kg;前照灯:アセチレン灯;ワイパー:なし;ウォッシャ:なし;足ブレーキ:外締めハンド式、後2輪;手ブレーキ:トランスミッションにバンド式;比出力:6.50HP/L;最終減速:デイファレンシャル付;最高速度:16km/h;

出典|社団法人自動車技術会
日本の自動車技術240選について | 情報

世界大百科事典内のタクリー号の言及

【自動車】より

…その後,エンジンの出力をあげるために排気量の増大がはかられ,1900年代の初めころには排気量6000ccのエンジンも現れるようになった。日本でも1907年には東京自動車製作所が国産初のガソリンエンジン自動車〈タクリー号〉をつくっている。20年代に入ると高回転化によるエンジンの出力向上が進み,以来ガソリンエンジンは自動車エンジンの主流を占め,小型,軽量,高性能化の道を歩むことになった。…

※「タクリー号」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
世界大百科事典 第2版について | 情報

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