タリム(その他表記)Tarim

デジタル大辞泉 「タリム」の意味・読み・例文・類語

タリム(Tarim)

イエメン中央部、ハドラマウト地方の町。17世紀から19世紀にかけてイスラム教スンニー派中心地となり、365ものモスクや大学が建てられた。アルムフダールモスク、アルシャー宮殿、アルガフ図書館などがある。タリーム。

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百科事典マイペディア 「タリム」の意味・わかりやすい解説

タリム[川]【タリム】

中国,新疆ウイグル自治区を流れる中国最長の内陸河川漢字では塔里木河。全長2030km。天山山脈に発するアクス川,カラコルム山脈に発するホータン川とイェルチャン川が合流してタリム川となり東流する。下流に向かうにつれ,蒸発により次第に水流が減少して川筋が乱れるため,以前は時によって孔雀河と合流してロブ・ノールに流入したりすることもあったが,1952年尉犂(いり)県に堤防を築き,孔雀河と完全分離したことにより,再び鉄干里克の旧河道を経て,台特馬湖に流入するようになった。
→関連項目タリム盆地

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デジタル大辞泉プラス 「タリム」の解説

タリム

2000年に台風委員会により制定された台風の国際名のひとつ台風番号、第136号。フィリピンによる命名。「鋭い刃先」を意味する。

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世界大百科事典(旧版)内のタリムの言及

【新疆ウイグル自治区】より


[自然]
 自治区中央を東西に走る天山山脈により北疆と南疆に分けられるが,北疆すなわち天山山脈の北には,モンゴルとの国境を成すアルタイ山脈,カザフスタンとの境のアラタウなどの諸山脈にかこまれた,草原がひろがり,西部に油田,中央に砂漠を有するジュンガル(準噶爾)盆地がある(面積約38万km2)。天山山脈の南には,アフガニスタンやカシミールとの国境となるパミール高原やカラコルム山脈,チベット自治区や青海省との境の崑崙(こんろん),アルチン(阿爾金)の諸山脈にかこまれたタリム(塔里木)盆地があり(約53万km2),その中央部にはタクラマカン砂漠がひろがっている(約33万km2)。中央アジアから中国にまたがる天山山脈は中国領内の全長は約1300km,数条の山脈から成るが,この山脈の間には西のイリ(伊犂)川流域,東端のハミ(哈密)などいくつかの盆地がみられる。…

※「タリム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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