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タルコット法 タルコットほうTalcott's method

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

タルコット法
タルコットほう
Talcott's method

1834年 A.タルコットによって工夫された,天文学的緯度の観測法。天頂儀によって,天頂の南北で相次いで子午線を通過する天頂距離のほとんど等しい2つの星の南中を観測することによって,自動的に観測誤差が消去され,その地点の緯度を1星対について約 0.5″まで精密に測定することができる。

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世界大百科事典 第2版の解説

タルコットほう【タルコット法 Talcott’s method】

天文緯度を決定する方法の一つ。1834年アメリカのタルコットA.Talcott(1797‐1883)によって考案された。観測点の子午線を続いて通過する恒星で天頂距離が南北にほぼ等しいものを選び,両星の天頂距離の差を測定する。南側の星の赤緯をδs,天頂距離をZs,北側の星のそれをδn,Znとするとき,求める緯度φは, φ=1/2(δs+δn)+1/2(Zs-Zn)で与えられる。Zs-Znが測定した天頂距離の差で,ここで大気差による星の位置のずれの影響が大部分消去され,高精度の結果が得られる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

タルコット法
たるこっとほう
Talcott's method

天文緯度の決定法の一つ。17世紀デンマークのホレボーPeder Nielsen Horrebow(1679―1764)は、二つの星の天頂距離の差を観測して天文緯度を決定する方法を考案した。アメリカの陸軍大尉タルコットAndrew Talcott(1797―1883)は、ホレボーとは独立に同じ方法を考え、その観測に適した器械の眼視天頂儀を製作した。ホレボー‐タルコット法Horrebow-Talcott's method、略してタルコット法という。天頂儀についている精密な水準器をタルコット水準器ともいう。タルコット法は、浮遊天頂儀、写真天頂筒などの光学的天文経緯度観測機の観測原理になっている。観測地の子午線を通過する星のうち、天頂からほぼ同じ天頂距離をもつ南北二つの星を一対として観測する。南または北の第一星の通過にあわせて測微計を読み、北または南の第二星の通過を測微計で読み取る。二つの星の測微計の読みの差は、両星の天頂距離の差である。その半分と、両星の赤緯の和の半分を加えると、観測地点の天文緯度となる。[若生康二郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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