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タール工業 タールこうぎょうcoal-tar industry

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

タール工業
タールこうぎょう
coal-tar industry

タールおよびその誘導品 (BTX) を製造する産業。先進工業国,特にイギリスドイツアメリカなどで古くから発達し,石炭化学の中枢を占めた。日本では 19世紀末頃から工業化が開始され,政府は 1915年に染料医薬品製造奨励法を施行,翌年国策会社として日本染料製造株式会社が設けられ,タール工業の本格的な展開がはかられた。第1次世界大戦後,財閥傘下の化学会社を中心に,染料,化学製品,火薬などの誘導品が生産され,化学工業の主流の一つの地位を占めた。第2次世界大戦後は原料転換,製法転換などを通じて石油化学工業へと移行したが,この間,通商産業省タール工業育成対策を打出し,石油化学との並存を指導した。タールは製鉄用,都市ガス用などのコークス副産物という特質をもち,タール工業の産業基盤は弱くないとされている。

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