化学辞典 第2版 「チオ硫酸バリウム」の解説
チオ硫酸バリウム
チオリュウサンバリウム
barium thiosulfate
BaS2O3(249.49).塩化バリウムとチオ硫酸ナトリウムの熱水溶液を混合し,放冷すると一水和物の結晶が析出する.100 ℃ で加熱脱水すると無水物が得られる.無水物は白色の粉末で,200 ℃ 以上に加熱すると分解する.一水和物は白色,斜方晶系の板状晶または針状晶.100 ℃ で結晶水を失う.水100 g に対する溶解度は0.208 g(20 ℃).エタノールに不溶.マッチ,夜光塗料などに用いられる.また,ヨウ素滴定における標準試薬として用いられることもある.
出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報