ツバキカズラ(読み)つばきかずら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ツバキカズラ」の意味・わかりやすい解説

ツバキカズラ
つばきかずら
[学] Lapageria rosea Ruiz et Pav.

ユリ科(APG分類:フィレシア科)の半耐寒性常緑つる草。チリ南部に1種が自生し、チリの国花となっている。根はアスパラガスに似ており多肉質で、多数の茎を出し、茎は細く節間がやや長い。葉は各節に互生し、濃緑色、長さ6~10センチメートル、卵状披針(ひしん)形で先はとがり、3~5本の平行脈がある。花は葉腋(ようえき)に1~3個垂下してつき、鐘形、長さ7~10センチメートル。花弁は6枚、蝋(ろう)質で淡紅から深紅色、内面に白い斑点(はんてん)がある。いくつかの栽培変種があり、アルビフローラ種は花は白色、イルスマニー種は生育が旺盛(おうせい)で花は大形、スーパーバ種はより大輪で、花は深紅色。

[植村猶行 2018年11月19日]

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百科事典マイペディア 「ツバキカズラ」の意味・わかりやすい解説

ツバキカズラ

コピウエ

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世界大百科事典(旧版)内のツバキカズラの言及

【コピウエ】より

…頂部の節から紫紅色に桃色の斑紋のあるユリに似たらっぱ状の美しい花を下向きにつける。コピウエの名は現地名からきており,和名のツバキカズラは葉がツバキに似て光沢があり,花もツバキに似ていることによる。無毛の常緑低木で高さ5mくらいになる。…

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