ツルノゲイトウ(読み)つるのげいとう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ツルノゲイトウ」の意味・わかりやすい解説

ツルノゲイトウ
つるのげいとう / 蔓野鶏頭
[学] Alternanthera sessilis DC.

ヒユ科(APG分類:ヒユ科)の一年草。茎はまばらに分枝して地上をはい、高さ20~40センチメートル。葉は対生し、長楕円(ちょうだえん)形または倒披針(とうひしん)形で長さ2~5センチメートル。夏、葉腋(ようえき)に球状の頭状花序をつくり、白色を帯びた小花を開く。花被片(かひへん)は5枚。雄しべは3本で花糸は短く、葯(やく)は卵形、さらに膜質の3仮雄蕊(かゆうずい)がある。胞果はやや扁平(へんぺい)な倒心形。種子円形で赤褐色。中部地方以西の本州から沖縄にかけての湿地に生え、熱帯に広く分布する。

[小林純子 2021年2月17日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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