ツルマメ(蔓豆)(読み)ツルマメ(英語表記)Glycine soja

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ツルマメ(蔓豆)」の意味・わかりやすい解説

ツルマメ(蔓豆)
ツルマメ
Glycine soja

マメ科のつる性一年草。アジア東部に自生し,日本では北海道を除く各地の野原に普通に生える。茎は細長く伸び他物に巻きついて広がり,全草に細毛がある。葉は互生し長い柄があり,披針状楕円形の3小葉から成る複葉,まれに5小葉のこともある。夏から秋にかけて,葉腋に短い総状花序を出し,長さ 6mmほどの淡紫色蝶形花をつける。莢は長さ2~3cm,毛におおわれ,種子は平たい楕円形で2~3個が入っている。食用に栽培されるダイズ (大豆)は本種とごく近縁種で,本種を原種として生じたとする説もある。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android