テントウムシダマシ

百科事典マイペディアの解説

テントウムシダマシ

テントウムシダマシ科の甲虫の総称。日本産は体長5mmほどの小型種が多い。代表種のヨツボシテントウムシダマシは黄褐色で翅に黒斑をもち,ごみや腐植物の中などに多い。またニジュウヤホシテントウなどのテントウムシ類の俗称としても用いる。

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

世界大百科事典 第2版の解説

テントウムシダマシ

テントウムシ科に属するオオニジュウヤホシテントウHenosepilachna vigintioctomaculataニジュウヤホシテントウH.vigintioctopunctata(イラスト)の両種を指す俗称。テントウムシはアブラムシ類を食して有益であるが,テントウムシダマシはテントウムシに似た色と形をもちながら,ジャガイモ,ナス,トマトなどのナス科の農作物を食べ荒らす害虫として知られる。ダマシはだますに由来する。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

テントウムシダマシ
てんとうむしだまし / 偽瓢虫

昆虫綱甲虫目テントウムシダマシ科Endomychidaeに属する昆虫の総称。テントウダマシ科ということもある。世界各地に分布し、約1300種が知られ、日本産は約50種に達している。体長1~10ミリメートル余りの小形の甲虫。半球から長卵形のものが多く、しばしば上ばねが膨れ、幅が広い。色は黒色ないし暗色と黄褐色ないし赤褐色の2色のことが多く、ときに藍(あい)・紫など金属光沢を帯びる。触角は先3節が大きく、肢(あし)(ふせつ)は4節で第3節が微小のことが多いが、丸く小さい種では3節。多くの種は前胸両側に縦溝があり、また後方両側に溝があることもある。一般にキボシテントウダマシMycetina amabilisやルリテントウダマシEndomychus gorhamiなどキノコにいるものが多いが、朽ち木、枯れ木、樹皮下、落葉下などにいるものもあり、キイロテントウダマシSaula japonicaは樹葉上でカイガラムシを食べる。幼虫の形は変化に富み、成虫と同様の場所にすむ。
 なお、テントウムシ科のニジュウヤホシテントウ、オオニジュウヤホシテントウは、農業関係でテントウムシダマシとよばれることがあるので注意が必要である。[中根猛彦]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

夏至

二十四節気の一つであるが,二至 (夏至,冬至) ,二分 (春分,秋分) の四季の中央におかれた中気。夏至は太陰太陽暦の5月中 (5月の後半) のことで,太陽の黄経が 90°に達した日 (太陽暦の6月 ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android

テントウムシダマシの関連情報