百科事典マイペディア 「ディテュランボス」の意味・わかりやすい解説
ディテュランボス
→関連項目ギリシア演劇|バッキュリデス|悲劇
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報
…生没年不詳。酒神バッカスをたたえるディテュランボスdithyrambos歌を創始した。故郷のレスボス島を出て,長年コリントスの僭主ペリアンドロスPeriandrosの宮廷にあったが,イタリアとシチリアの歌競べに出場して財をなし,船でコリントスへ帰る途中,欲に目のくらんだ船乗りどもに海へ投じられた。…
…それはある点では演劇の始原的形態についての民族学や演劇史の知見とも一致する。たとえば,人間を超えた力を統御するためには,その力の象徴的行動を模倣することによってそれを人間に依り憑けようとし,その際に仮面が憑依の呪力をもつものとして重要な役割を果たすという〈呪術的模倣所作〉の論や,アフリカや新大陸のいわゆる未開民族の儀礼において〈歌・舞〉の果たす重要な役割がそれである(これは古代アテナイにおける大ディオニュシア祭においても,祝祭の冒頭2日間にはディテュランボスdithyrambosと称せられるディオニュソス讃歌が集団舞歌の形で演じられたことにも照応する)。言いかえれば,クッチャーの説は,単なる身ぶり表現を演劇の始原形態だとする始原仮説と切り離して,メルロー・ポンティの現象学が説くように〈言葉もまた身体所作である〉という観点に立って初めて有効性をもつので,〈歌・舞〉が集団的同化にとって決定的な役割を果たすことは疑いようがない。…
…ただ歌詞と律格に,伝統的な合唱詩技巧の片影をとどめているにすぎない。アテナイではまた〈ディテュランボスdithyrambos〉と呼ばれる荘大な合唱詩が盛んに上演されたが,その作品は伝わらない。コロスは古典期ポリスの文化的象徴とも目されたが,古典期以降の実態はほとんど知ることができない。…
※「ディテュランボス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新
10/1 共同通信ニュース用語解説を追加
9/20 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新