トゥーツ シールマンス(英語表記)Toots Thielemans

現代外国人名録2016 「トゥーツ シールマンス」の解説

トゥーツ シールマンス
Toots Thielemans

職業・肩書
ハーモニカ奏者,ギタリスト

国籍
米国

生年月日
1922年4月29日

出生地
ベルギーブリュッセル

経歴
3歳の頃から小さなアコーディオンをおもちゃ代わりに弾いていた。ジャズギターを学んだのち、17歳の時映画の1シーンでバックにハーモニカが流れていたのに感動を覚え、以来ハーモニカの道へ。25歳で渡米、1950年ベニー・グッドマンに見い出されてヨーロッパツアーに参加。’52年米国に移住。’62年ギターと口笛によるオリジナル曲「ブルーゼット」が大ヒット、以後、ハーモニカ奏者としてクインシー・ジョーンズらの吹き込みに参加。’69年には映画「真夜中のカウボーイ」のサントラのハーモニカソロを手がけた。’70年代自分のカルテットでのツアーを始め、欧米で高い評価を得る。ハーモニカをソロ楽器として確立させた異色のジャズミュージシャンで、ギターを弾きながらハーモニカを吹くスタイルは、元ビートルズのジョン・レノンにも影響を与えた。また世界的に人気の米国の子供番組「セサミ・ストリート」のテーマ曲の作曲家としても知られる。2006年末よりドクター・ストップを受けて演奏活動を休止するが、2007年復帰。2014年高齢を理由に音楽活動から引退することを発表アルバムに「アフィニティ」「イーストコースト、ウェスト・コースト」「ザ・ベリー・ベスト・オブ・トゥーツ・シューマンス」「ワン・モア・フォー・ザ・ロード」など。1979年初来日、以後度々来日公演。2001年ベルギー国王より男爵の位を与えられる。

出典 日外アソシエーツ「現代外国人名録2016」現代外国人名録2016について 情報

20世紀西洋人名事典 「トゥーツ シールマンス」の解説

トゥーツ シールマンス
Toots Thielemans


1922.4.29 -
ジャズ演奏家。
ブリュッセル(ベルギー)生まれ。
17歳でハーモニカをマスターし、19才でギターに興味を持ち独習で勉強した。1947年に渡米。’50年にベニー・グッドマン6でヨーロッパ・ツアーを行い、’51年米国に移住した。’53〜59年までジョージ・シアリング5に在籍、’72年には自己のカルテットでソヴィエト・ツアーを行う。作曲家としても高く評価され、「セサミ・ストリートのテーマ」は代表作である。その他の作品に「アフィニティ/ビル・エバンス」(Warner Bros.)等がある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報