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ハーモニカ ハーモニカharmonica

翻訳|harmonica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハーモニカ
harmonica

楽器の一種。口にくわえて吹奏するフリー・リード楽器。 1821年にベルリンの F.ブッシュマンによって,ムンデオリーネと名づけられて発表された。小型の木箱にあけた穴に金属製のフリー・リードをはめこみ,全体を金属板でおおったもので,2~4オクターブの音域のもののほか,低音用もある。

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デジタル大辞泉の解説

ハーモニカ(harmonica)

リード楽器の一。平らな小箱型で、穴の並んだ側面に口を当て、を吸ったり吐いたりして内部の金属製リードを振動させて音を出す。ハモニカ
[補説]米口語でmouth harpまたはharpとすることから、ハープともいう。→ブルースハープ

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百科事典マイペディアの解説

ハーモニカ

楽器の名称。(1)グラス・ハーモニカglass harmonica。ガラスのコップの縁をぬれた指でこすると音が出ることを原理とした体鳴楽器楽器参照)。大小のガラスの皿を軸にとりつけ,ペダルで回転させる機械仕掛のものも18世紀後半に作られた。

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世界大百科事典 第2版の解説

ハーモニカ【harmonica】

多数のリード(振動体)を収めた箱状の楽器で,奏者の息によって鳴らす。マウス・オーガン,マウス・ハープ,ときには単にハープともいう。本来の形は,箱の一側面に息の通路の穴が並び,直接そこに口をつけるが,初等教育用に急成長した鍵盤ハーモニカは,吹込口が1ヵ所だけで,ピアノやアコーディオンと同形式の鍵盤で音を選ぶ。日本では1音に対しリード2個を用いる複音型,それも両者調律微差をつけてうならせるトレモロ・ハーモニカが好まれるが,欧米では1音1リードの単音型が中心である。

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大辞林 第三版の解説

ハーモニカ【harmonica】

小型のリード楽器。口にくわえ息を吐いたり吸ったりして演奏する。長方形の板に、音階に応じた金属製の簧したを配列し、金属製のカバーが全体をおおう。単音・複音・重音などの種類、また音域や調律により大小さまざまの型がある。ハモニカ。 〔「口風琴」とも書く〕

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ハーモニカ
はーもにか
harmonica英語
Mundharmonikaドイツ語
harmonica boucheフランス語

気鳴楽器の一種。マウス・オルガンmouth organ、マウス・ハープmouth harpなどともよばれる。基本的な形は、フリーリードを一列に並べ、個々に呼気・吸気を通す穴を設けて箱形のケースに収めたものである。普通、呼気で振動するリードと吸気で振動するリードを交互に並べ、隣接の二音が同時に鳴らないようにしている。これを唇の間にもってきて、左右に動かして必要な音を得、不必要な穴は舌でふさぐなどして演奏する。口腔(こうこう)の形や舌の位置を変えて音色を変化させたり音高を変化させることができる。また、楽器を手で覆うとくぐもった音になり、この変化を急速につけると音を細かく揺らすこともできる。
 ハーモニカは複音型と単音型に大別することができる。複音型は一つの音に対して二枚のリードが用いられるような構造になっているもので、この二枚のリードは完全に同一の音高ではなく、微妙にずらせてある。そのためにうなりが生じ、独特の音色が得られる。日本でよく用いられるトレモロ・ハーモニカはこのタイプである。単音型は一つの音に対してリード一枚で、うなりは生じない。合奏においても純粋な響きを得やすいことから、欧米では単音型が主流となっている。
 音の配列は、各音高のリードを取り付ける場所をかえることで簡単に変更できるので、さまざまな種類がある。一般的には全音階を基本とし、長調の楽器であれば吹くと鳴る音がド、ミ、ソ、吸うと鳴る音がそれ以外となっていて、主和音を簡単に出せるようになっている。また、半音階ハーモニカは半音異なる二つの全音階ハーモニカをなんらかの形で組み合わせたもので(たとえばハ長調と嬰(えい)ハ長調)、上下二列に並べたものや、レバーを押すことで半音上の調に移行できるようにしたもの(スライド式クロマティック)などがある。
 ハーモニカが日本に伝えられたのは1890年代(明治20年代中ごろ)といわれる。第一次世界大戦でドイツ製品の輸入が止まった1916~17年(大正5~6)ごろ日本でも製造が始められ、安価で手軽に音の出せる楽器として、昭和の初めにかけ一般大衆の間に広まり、演奏活動も盛んに行われた。演奏家としては川口章五(しょうご)、宮田東峰(とうほう)らの名があげられる。第二次大戦後はかつての華々しさはないが、教育楽器としての需要もあり、製造面では日本のハーモニカは世界的な品質を誇っている。[卜田隆嗣]

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