トウネズミモチ(読み)とうねずみもち

日本大百科全書(ニッポニカ) 「トウネズミモチ」の意味・わかりやすい解説

トウネズミモチ
とうねずみもち / 唐鼠黐
[学] Ligustrum lucidum Ait.

モクセイ科(APG分類:モクセイ科)の常緑小高木。中国中部原産。ネズミモチに似るが、葉はやや大きく、先は長くとがり、透かしてみると側脈がはっきり見えるので区別できる。ネズミモチより、より大きな花序をつくり、1か月遅れの7月に花を開く。果実は球状楕円(だえん)形で長さ0.8~1センチメートル、11月ころ紫黒色に熟す。ネズミモチより樹勢が強く、緑化樹にする。漢方では果実は女貞(じょてい)といい、強壮剤にする。

小林義雄 2021年7月16日]


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百科事典マイペディア 「トウネズミモチ」の意味・わかりやすい解説

トウネズミモチ

ネズミモチ

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世界大百科事典(旧版)内のトウネズミモチの言及

【ネズミモチ(鼠黐)】より

…また材は緻密(ちみつ)で,道具の柄などに用いられる。同じイボタノキ属のトウネズミモチL.lucidum Ait.(漢名は女貞,英名glossy privet)は中国原産で,近年都会で多く植えられる。葉と花序がより大きく,透かしてみて葉脈が半透明にみえる点が異なる。…

※「トウネズミモチ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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