モクセイ科(読み)もくせいか

日本大百科全書(ニッポニカ) 「モクセイ科」の意味・わかりやすい解説

モクセイ科
もくせいか
[学] Oleaceae

双子葉植物、合弁花類。常緑または落葉性の高木または低木。葉は対生、まれに互生し、単葉または羽状複葉。花は両性または単性、普通は4数性で、萼片(がくへん)、花弁はともに4枚。雄しべは2本または4本。果実は蒴果(さくか)、核果、翼果など、さまざまである。世界の熱帯から温帯に29属600種分布する。レンギョウモクセイイボタノキライラックなど多くの栽培種があり、トネリコ属(トネリコ、シオジなど)の材はアッシュashとして知られる。

[山崎 敬 2021年7月16日]

 APG分類でもモクセイ科とされる。この分類による2018年のデータでは世界に28属400種があるとされ、日本には7属28種が自生し、多くの栽培種が植えられている。

[編集部 2021年7月16日]


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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「モクセイ科」の意味・わかりやすい解説

モクセイ科
モクセイか
Oleaceae

双子葉植物フジウツギ目の1科。約 29属 600種ほどがあって,特に北半球の温帯,暖帯に分布し,栽培種が多い。常緑または落葉性の木本で,葉は対生し,花は筒形合弁花冠をもつ。4数性でおしべ通常は4本,両性花をもつものが多いが,モクセイのように雌雄異株のものもある。花に芳香の強いものがあり,観賞用に植えるほか,オリーブは重要な食用果樹である。

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