トマス ビーチャム(英語表記)Thomas Beecham

20世紀西洋人名事典 「トマス ビーチャム」の解説

トマス ビーチャム
Thomas Beecham


1879.4.2 - 1961.3.8
英国の指揮者。
元・コベント・ガーデン王立歌劇場芸術監督。
セント・ヘレンズ生まれ。
富豪の家庭に生まれ、独学で音楽家となる。1905年名指揮者ハンス・リヒター代役を務め、以後音楽に父の莫大な財産をつぎ込む。’09年ビーチャム交響楽団設立。’10年から英国にR.シュトラウス等のオペラの紹介に努めた。’15年ビーチャム・オペラ団設立。’32年ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団を設立し指揮者としてヨーロッパ各地を演奏旅行。’46年ロイヤル・フィルハーモニック管弦楽団を設立。穏やかな表情でデリケートに歌い上げてゆく風情が特徴で、広く愛された。’16年ナイトに叙せられ、准男爵を継いだ。

出典 日外アソシエーツ「20世紀西洋人名事典」(1995年刊)20世紀西洋人名事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android