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トラキア人 トラキアじんThrax; Thrakes

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

トラキア人
トラキアじん
Thrax; Thrakes

古代,トラキア地方に住んでいた民族で,言語はインド=ヨーロッパ語族に属する。ゲタイ,オドリュサイ,ベーソイ,サパイオイなど多くの部族ごとに王のもとに貴族制社会をなして農耕牧畜を営み,青銅器時代にはより広い地域に分布して独自の高度な文化をもっていたが,政治的統一に達することなく,ギリシア古典期にはその入墨,人身供犠などの風習と奴隷の供給源であるところから,野蛮人の代表のようにみなされた。彼らは戦闘に秀で,その軽装兵はアレクサンドロス3世 (大王) 軍の中核をなし,古代ローマ時代にも傭兵として重用された。彼らの信仰は,未来を信じ,ギリシアのディオニュソスと同一視される植物神をいただく原始的な力強いものであった。

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世界大百科事典内のトラキア人の言及

【ブルガリア】より

…1989年の改革でキリスト教やイスラム教などの宗教活動が復活したが,全体的に見れば,宗教離れがかなり進んでいる。【寺島 憲治】
【歴史】

[先住民の時代]
古代には,現在のブルガリアの地にトラキア人が居住していた。前7~前6世紀,黒海沿岸にアポロニアApollonia(現ソゾポルSozopol)やメセンブリアMesembria(現ネセバル)などのギリシア植民市が建設された。…

※「トラキア人」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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