トランスグルタミナーゼ

デジタル大辞泉 「トランスグルタミナーゼ」の意味・読み・例文・類語

トランスグルタミナーゼ(transglutaminase)

たんぱく質同士を結び付けるはたらきをもつ酵素。たんぱく質中の特定グルタミン残基を介し、同種または異種のたんぱく質のリシン残基とのペプチド結合による架橋を促す触媒となる。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「トランスグルタミナーゼ」の解説

トランスグルタミナーゼ
トランスグルタミナーゼ
transglutaminase

タンパク質を架橋する酵素.グルタミンとリシン残基の側鎖共有結合(イソペプチド結合)でつなぐ.

  -CH2CH2CONH2(グルタミン側鎖) +

H2N-CH2CH2CH2CH2-(リシン側鎖)  

→ -CH2CH2CONH-CH2CH2CH2CH2- + NH3  

動物由来の酵素は Ca2+ 要求性で,活性中心にシステインを有する.皮膚を丈夫にしたり(keratinocyte transglutaminase),止血の際のフィブリン塊に強度をもたせる(血液凝固因子)役割を果たしている.[CAS 80146-85-6]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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