ドゥームズデイ・ブック(英語表記)Domesday Book

翻訳|Domesday Book

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ドゥームズデイ・ブック」の意味・わかりやすい解説

ドゥームズデイ・ブック
Domesday Book

1086年イングランド王ウィリアム1世が作成させた全国的調査の記録簿。数組の調査団により,各州ごとに王領地,都市,荘園につき,それらの保有者,そのハイド数,領主直営地の資産,自由民以下農奴,小屋住み農 (コターズ ) ,奴隷に及ぶ農民数とその資産,森林,牧地,草地の量などが調査報告され,ラテン語,羊皮紙で2巻にまとめられている。イングランド最北部辺境の4州およびロンドン,ウィンチェスター2市を除き,第1巻には大多数の州,第2巻にはノーフォーク,サフォーク,エセックス3州が収められている。デーンゲルド徴収が作成の直接目的とされているが,根本的にはウィリアムが征服した国土の詳細な知識を得るためのものと考えられる。このような公的な全国的かつ詳細な調査記録は同時代の他国に例をみず,中世イギリス史研究上最重要の史料である。現在ロンドンの公文書館所蔵

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

デジタル大辞泉プラス 「ドゥームズデイ・ブック」の解説

ドゥームズデイ・ブック

米国の作家コニー・ウィリスの長編SF(1992)。原題《Doomsday Book》。ネビュラ賞長編部門受賞(1992)。ヒューゴー賞長編部門受賞(1993)。ローカス賞SF長編部門受賞(1993)。

出典 小学館デジタル大辞泉プラスについて 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android