ハイド(読み)はいど(その他表記)Douglas Hyde

デジタル大辞泉 「ハイド」の意味・読み・例文・類語

ハイド(hide)

隠れること。隠れる所。特に狩猟の際や野生動物の観察のときの、隠れ場。

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精選版 日本国語大辞典 「ハイド」の意味・読み・例文・類語

ハイド

  1. 〘 名詞 〙 ( [英語] hide ) 隠れること。隠れる所。特に狩猟や野生動物の観察のときの、隠れ場。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハイド」の意味・わかりやすい解説

ハイド
はいど
Douglas Hyde
(1863―1947)

アイルランド初代大統領(在任1938~1945)。プロテスタント教区牧師の子として生まれ、ダブリントリニティ・カレッジで言語学を学ぶ。1893年に「アイルランドの非イギリス化」を目標としたゲール同盟Gaelic Leagueを設立し1915年まで会長を務めた。ゲール同盟は各地でゲール語教室を開いて支持者を集め、1905年には550の支部をもつに至り、本来の目標であったゲール語の復興は達成できなかったが、文化的にはアイルランド・ルネサンス、政治的にはシン・フェインやフィニアン主義の復活など急進的ナショナリズムの再生をもたらした。1909年、ダブリンのユニバーシティ・カレッジで最初の近代アイルランド語教授となり、民族語の近代化と普及に努めた。

[堀越 智]

『T・W・ムーディ、F・X・マーチン編著、堀越智監訳『アイルランドの風土と歴史』(1982・論創社)』『P・B・エリス著、堀越智・岩見寿子共訳『アイルランド史―民族と階級』上下(1991・論創社)』『上野格著「アイルランド」(松浦高嶺著『イギリス現代史』所収1992・山川出版社)』『松尾太郎著『アイルランド民族のロマンと反逆』(1994・論創社)』『S・マコール著、小野修編、大渕敦子・山奥景子訳『アイルランド史入門』(1996・明石書店)』

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハイド」の意味・わかりやすい解説

ハイド
hide

イギリス中世初期以来の土地保有,土地評価の単位古代英語では higid,hid。本来自由農民の一家族の生活を支える宅地耕地の所有およびそれに付随する牧地,草地,荒蕪地,森林沼沢など共同地の用益権の総体を意味し,同時に徴税,軍役など諸負担賦課の基礎的単位でもあり,ドイツのフーフェ Hufe,フランスのマンス manseに対応する。 10~11世紀頃から次第に土地面積を示す単位ともなり,地域によって大小の差が大きかったが,最も一般的には1ハイド=120エーカー (48ha) を示した。また 11世紀頃からは農奴は通常1ハイドの4分の1である1バーゲートの耕地を保有するようになった。

ハイド
Hyde, Charles Cheney

[生]1873.5.22. シカゴ
[没]1952.2.13. ニューヨーク
アメリカの国際法学者エール大学,ハーバード大学ロースクールに学び,法律実務に従事したのち,ノースウェスタン大学ロースクール,コロンビア大学 (1925~45) で国際法を教授した。常設仲裁裁判所判事,国際法学会会員,アメリカ国際法学会会長などとなり,アメリカ国務省法律顧問をしてモデル通商条約をも作成した。主著合衆国の解釈・適用せる国際法』 International Law Chiefly as Interpreted and Applied by the United States (1922,改訂版 45) 。

ハイド
Hyde, Douglas

[生]1860.1.17. ロスコモン
[没]1949.7.12. ダブリン
アイルランドのナショナリスト,学者,作家。アイルランド独立運動の中枢にあって活躍,ゲール語同盟初代総裁,アイルランド共和国初代大統領 (1938) をつとめた。著書に『コンノートの恋歌』 The Love Songs of Connacht (1893) ,『アイルランド文学史』A Literary History of Ireland (99) など。

ハイド

「スキン」のページをご覧ください。

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ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者) 「ハイド」の解説

ハイド

19世紀ヨーロッパのピアノ文化において「コンポーザー=ピアニスト」と呼ばれ、華々しく活躍した人々がいる。リストやショパン、ルビンシテインなど、超絶的な技巧を要する自作品を自ら演奏し聴衆を魅了した。日本 ...続き

出典 (社)全日本ピアノ指導者協会ピティナ・ピアノ曲事典(作曲者)について 情報

367日誕生日大事典 「ハイド」の解説

ハイド

生年月日:1636年6月29日
イギリスの東洋学者
1703年没

出典 日外アソシエーツ「367日誕生日大事典」367日誕生日大事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のハイドの言及

【皮∥革】より

皮膚
[原料皮]
 たんに原皮ともいい,ウシ,ヒツジ,ヤギ,ウマ,ブタ,シカなどの哺乳類のほか,ワニ,トカゲなどの爬虫類が用いられるが,なかでも牛皮の使用量がひじょうに大きい。 原料皮は,その大きさによりハイドhideとスキンskinに区別する。ハイドは大動物(ウシ,ウマなど)の皮で,アメリカ,カナダ規格では皮重量25ポンド(約11kg)以上のもの,スキンはそれ以下のもので,幼動物または小動物(子ウシ,ヒツジ,ブタなど)の皮をさす。…

【ジキル博士とハイド氏】より

…1886年刊。学識・人格ともにすぐれ,人々の尊敬を集めているジキル博士が,自分の発見した薬を飲んで極悪残忍なハイド氏に一変するという,一人の人間の中に宿る善と悪の争いを寓話化した物語。今日では〈ジキルとハイド〉は普通名詞として一般に二重人格を意味するほど有名になっている。…

【ヒース】より

…ときには,そこに生える低木そのものを指すこともある。ドイツ語でハイドHeideともいう。草本や蘚苔類・地衣類が優占する酸性土壌のやせた土地にも使うことがある。…

【フーフェ】より

…共同体農民は,(1)屋敷と庭畑,(2)開放耕地の各耕区内の一つ以上の地条,を保有するほか,(3)耕地持分に比例した共同地(アルメンデ――森林,放牧地,採草地など)の用益権,を有する。この三者を総称してドイツでフーフェと呼び,フランスのマンスmanse,イギリスのハイドhideに相当する。この3要素の総体を分割できぬ農地単位としてラテン語でマンススmansusと呼ぶ例は7世紀に始まる。…

※「ハイド」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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