ドラヴィダ人(読み)ドラヴィダじん(英語表記)Dravida

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ドラヴィダ人」の解説

ドラヴィダ人(ドラヴィダじん)
Dravida

ドラヴィダ系諸言語(タミル語テルグ語カンナダ語マラヤーラム語など)を話す人々。主に南インドに分布する。一説によればインダス文明担い手ではないかともされており,その後南に移動し,現在の南インドの言語文化を形成した。イギリス領期に民族運動が高まるなかで,アーリヤ人の優位性やバラモン価値観を否定し,ドラヴィダ民族主義運動が展開された。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

旺文社世界史事典 三訂版 「ドラヴィダ人」の解説

ドラヴィダ人
ドラヴィダじん
Dravida

南インドで話される諸言語を使用する民族
主要4言語は,タミル語,カンナダ語,テルグ語,マラヤーラム語。言語的には他の言語との類縁関係がみられず,そのため民族的起源や原住地については定説がない。アーリア人の侵入以前からインドに居住し,アーリア人に圧迫されて南部に移ったが,文化的には相互に影響しあった。インダス文明の担い手と推定される。

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