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ドンソン遺跡 ドンソンいせき Dong-so'n

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ドンソン遺跡
ドンソンいせき
Dong-so'n

ベトナム北部,タインホア地方にあるインドシナ金属器文化 (前3~後1世紀) の代表的遺跡。 1925~28年フランスの M.パジョによって発掘された。 35~39年 O.ヤンセの調査で,墓,住居址などの遺構,土器,磨製石器,靴形銅斧,銅鼓,銅剣,漢代の貨幣,鏡なども発見され,中国文化の影響が認められる。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ドンソン遺跡
どんそんいせき
Dong-Son

ベトナム北部、タインホアの北にある紀元前3世紀~後1世紀ごろの、青銅器時代ないし初期鉄器時代の遺跡。1924年からフランスのパジョが調査し、豊富な副葬品を伴う埋葬群を発掘した。その資料をV・ゴルーベフ(1879―1945)が研究、報告し、学界の注目を集めた。のちにヤンセが再調査を行っている。青銅器が種類、量ともに豊富で、銅鼓(どうこ)、桶形(おけがた)容器、短剣、靴形銅斧(くつがたどうふ)など独自の様式のものに、中国の戦国時代、前漢、後漢(ごかん)の様式を示す剣、扁壺(へんこ)、鏡、古銭などが伴っている。青銅器以外では鉄剣、(けつ)、印文陶(いんもんとう)、縄目文(なわめもん)土器などがある。この遺跡の発見によって、F・ヘーガーが最古の型式に分類していた銅鼓の実年代が明らかになっただけでなく、特異な青銅器群の起源をめぐって東ヨーロッパ起源説対中国起源説の論争が行われた。近年、ベトナム学者の研究によってこの文化に先行する青銅器文化の存在が明らかにされ、ドンソン文化をベトナム独自の発達とする見方が強調されている。[今村啓爾]

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世界大百科事典内のドンソン遺跡の言及

【太陽】より

…(2)の型は古代エジプトにもあったが,東アジア,東南アジアでは金属器時代に盛んになったものらしい。例えばベトナムの青銅器時代から初期鉄器時代のドンソン遺跡の古式銅鼓における上部表面中央の星形は太陽を表し,周囲の人物や動物も太陽と同じ方向に回って,それぞれ太陽またはその属性を表し,銅鼓の側面に表された舟は,太陽を乗せた舟であるというコラニM.Colaniの説がある。日本でも,松本信広によれば福岡県珍敷塚(めずらしづか)古墳の壁画に描かれた舟は太陽の舟であるとされる。…

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