扁壺(読み)ヘンコ

日本大百科全書(ニッポニカ) 「扁壺」の意味・わかりやすい解説

扁壺
へんこ

焼物や金属器の器形の一種。口の造りの小さい壺(つぼ)や瓶の胴を二方から平たくとって扁平にした袋物で、上から見ると断面が楕円(だえん)形または長方形となる。古くから西アジア、古代エジプトをはじめ世界各地の器皿に認められる。中国では紀元前の戦国時代すでに試みられているが、戦国、漢、唐、元、明(みん)のものが名高い。その特色ある器形がとくに注目されたのは朝鮮半島の高麗(こうらい)や李朝(りちょう)の扁壺で、日本では桃山時代の備前(びぜん)焼などに造形上優れた効果をもつものがある。

[矢部良明]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「扁壺」の意味・わかりやすい解説

扁壺
へんこ
bian-hu

中国東周頃に現れた古銅器の一種。胴を扁平につくった壺で,台をつけ,両肩には取手がある。唐代には陶製品もある。なお,日本の古墳時代須恵器にみられる提瓶,その他この種の類品をも扁壺と呼ぶ場合がある。

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