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ナガコガネグモ ナガコガネグモArgiope bruennichii

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ナガコガネグモ
Argiope bruennichii

クモ綱クモ目コガネグモ科。体長は雌2~2.5cm,雄 1cm前後。雌は頭胸部は銀白色,腹部は黄色地に細い黒色の横縞が約 10本ある。雄は全体に黄褐色で目立たない。幼生は白っぽく,腹部に斑紋はない。草の間の低い位置に,円網を垂直に張り「かくれおび」をつける。夏から秋にかけて成熟し,草の間に薄茶色をした壺形の卵嚢をつくる。ユーラシア大陸北部に広く分布する。日本各地でみられ,水田に多い。 J.H.ファーブルの『昆虫記』にも登場するが,産卵や子グモの出嚢についての記述には誤りもある。 (→クモ類 )

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ナガコガネグモ
ながこがねぐも / 長黄金蜘蛛
[学]Argiope bruennichii

節足動物門クモ形綱真正クモ目コガネグモ科に属するクモ。夏の終わりに成熟し、水田の畔(あぜ)などに多くみられる。体長20~25ミリメートル、腹部はやや長く、細い黄と黒の多数の横縞(よこじま)がある。網は垂直円網で、中央にジグザグの「隠れ帯(かくれおび)」をつける。成長とともに隠れ帯の形は変わる。つまり、初めは数本並列しているが、成熟すると長い1本になる。9月初めに壺(つぼ)形の卵嚢(らんのう)をつくる。ファーブルは『昆虫記』で、このクモの産卵状況を詳しく書いているが、記事に誤りのあることがフランスや日本の学者に指摘された。
 コガネグモをジョロという地方では、ナガコガネグモをタジョロとよんで区別する。本州、四国、九州、南西諸島に分布するが、ヨーロッパでも普通にみられるクモである。[八木沼健夫]

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