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ニュージーランドオットセイ ニュージーランドオットセイArctocephalus forsteri; New Zealand fur seal

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ニュージーランドオットセイ
Arctocephalus forsteri; New Zealand fur seal

食肉目鰭脚亜目アシカ科ミナミオットセイ属。雄は体長約 2m,体重 120~200kg。雌は体長約 1.5m,体重 30~50kg。出生体長は 40~55cm,出生体重は 3.3~3.9kg。毛色は上毛が黒褐色で下毛が黄褐色である。体型は紡錘形で太く短い。四肢はかなり長く掌部は鰭 (ひれ) 状で黒色を呈し毛がない。吻部は細長く前方に突出し,上面は平坦で,吻端はとがる。頭部はキタオットセイよりも大きく,吻端から後頭部にかけての形状は長卵形に近い。成長に伴い頸部と胸部は太くなり,特に雄はこの傾向が顕著である。耳介は小さい。尾は非常に小さく後肢の間に隠れる。門歯は上顎6本,下顎4本,犬歯は上顎と下顎に2本ずつ,頬歯は上顎 12本,下顎 10本である。繁殖期は 11月中旬~12月中旬である。回遊はしない。夜間に摂餌活動を行い,表層近くで外洋性魚類やスルメイカ類,沿岸ではタコ類などの底生動物を捕食する。地理的に2つの異なる系群が存在する。1つはニュージーランドノース島およびサウス島周辺に生息するもので,マクォーリー島を除く亜南極地方の島々で繁殖する。もう1つはオーストラリア南部ならびに西部の沖合いの島々に生息するものである。陸上では南極からの季節風や荒天を避けることができる岩場に生息する。

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