ネッカー川(英語表記)Neckar

改訂新版 世界大百科事典 「ネッカー川」の意味・わかりやすい解説

ネッカー[川]
Neckar

ドイツ南西部を流れるライン川の右岸支流。シュワルツワルト東麓シュウェニンゲンのネッカー湿地(標高706m)に源を発し,シュワルツワルトとシュウェービッシェ・アルプの間を北流してマンハイムでライン川に合流する。全長371km。流路はすっかり運河化され,ライン川からの大型船がさらにネッカー川をさかのぼることができる。沿岸ではブドウ栽培が盛ん。シュトゥットガルトハイルブロンなどの工業都市が立地し,マンハイムの東には大学都市として著名なハイデルベルクがある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ネッカー川」の意味・わかりやすい解説

ネッカー川
ねっかーがわ
Neckar

ドイツ南西部を流れる川。ライン川の支流。シュワルツワルト山地東側に源を発し、チュービンゲン、シュトゥットガルト、ハイルブロンを経て北流し、ハイデルベルクでライン地溝帯に流れ出てマンハイムでライン川に合流する。流長371キロメートル。河道の運河化によりシュトゥットガルトの少し上流まで舟運が可能で、同市とその周辺地域の工業発展に役だっている。

[浮田典良]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ネッカー川」の意味・わかりやすい解説

ネッカー川
ネッカーがわ
Neckar

ドイツ,バーデンウュルテンベルク州を流れるライン川の支流。全長 367km。同州南部,シュワルツワルト山地東麓のシュウェニンゲン付近に源を発し,テュービンゲンシュツットガルトを経てオーデンワルトの森林地帯を横切り,ハイデルベルクを過ぎマンハイムでライン川に合流する。シュツットガルト南東のプロヒンゲンまで運河化されており,1000t級の船舶航行可能。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のネッカー川の言及

【ビュルテンベルク】より


[地理]
 南はボーデン湖から北はタウバー川まで,西はバーデン地方,東はバイエルン州に連なる。西側にシュワルツワルトの山並みが南北に横たわり,中央部には丘陵山地のシュウェービッシェ・アルプSchwäbische Alb(幅40km,長さ220km,最高地点1015m)が南西から北東方向に斜めに走って,その北麓を北に流れるネッカー川と,南麓を東に向かうドナウ川の分水嶺をなしている。ライン川上流のワルツフートを支点にしてシュワルツワルトとシュウェービッシェ・アルプにはさまれたV字形の地帯がシュワーベン段丘地で,崖と段丘が階段状をなして北方マイン川流域のフランケン段丘地まで連なっている。…

※「ネッカー川」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android