ノウゴウイチゴ(読み)のうごういちご

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ノウゴウイチゴ
のうごういちご / 能郷苺
[学]Fragaria iinumae Makino

バラ科の多年草。根茎は太く、匍匐(ほふく)枝を伸ばして繁殖する。葉は3出複葉で頂小葉は広倒卵形、裏面はやや白色を帯びる。5~7月、10センチメートルほどの花茎を出し、径約2センチメートルの白色花を開く。花弁は7、8枚。花期後、花托(かたく)は肥大し、いちご状果となり、赤く熟し、甘い。深山や亜高山の向陽地に生え、鳥取県の大山(だいせん)以北の本州、北海道、および樺太(からふと)(サハリン)に分布する。名は、最初の発見地である福井・岐阜県にまたがる能郷白山(のうごうはくさん)に由来する。[鳴橋直弘]

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世界大百科事典内のノウゴウイチゴの言及

【イチゴ(苺)】より

…いずれも果実は小さいが,紅熟し,食べられる。ノウゴウイチゴF.iinumae Makinoは,本州の中国地方以北サハリンまでのおもに日本海側の山地のやや湿った場所に群生する。シロバナノヘビイチゴF.nipponica Makinoは屋久島および本州(関東,中部)の山地草原に,エゾクサイチゴF.yezoensis Haraは北海道の草原に,またエゾヘビイチゴF.vesca L.はヨーロッパからアジア,さらに北アメリカにかけて広く分布し,北海道にも産するが移入品と考えられる。…

※「ノウゴウイチゴ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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