ノルウェー労働党(読み)ノルウェーろうどうとう(その他表記)Det Norske Arbeiderpartiet

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノルウェー労働党」の意味・わかりやすい解説

ノルウェー労働党
ノルウェーろうどうとう
Det Norske Arbeiderpartiet

略称 DNAノルウェー政党。 1887年創設。労働組合をおもな支持基盤とする社会民主主義政党で,1935年から 63年まで単独あるいは連立で政権を握り続けてきたが,1960年代後半から多党化現象が進むなか,保守党を中心とする保守連合政権と政権交代を繰返した。 77年9月の総選挙で左派社会党と組み,保守3党連合に1議席差で辛勝,政権の座を守った。 81年,O.ノルドリ首相が健康を理由に辞任すると,G.H.ブルントラント党首が初の女性首相として政権を担当したが,同年9月の総選挙では保守党に敗れ,政権を失った。 86年に与党連立が崩壊したことにより,労働党少数単独政権で政権復帰。 89年総選挙では歴史的な大敗北を喫して政権を失い,J.P.シーセ保守党党首を首班とする3党連合政権が登場したが,90年 10月に総辞職,3度目のブルントラント労働党政権が復活した。ブルントラントは 92年 11月に党首の地位を,96年 10月には首相の地位をそれぞれ T.ヤーグランに譲った。 97年9月の総選挙で第1党の地位を守ったものの,得票率では前回を下回ったためヤーグラン首相は敗北を宣言し下野した。

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