ノルマン(その他表記)Normans

山川 世界史小辞典 改訂新版 「ノルマン」の解説

ノルマン
Normans

「北方人」の意でゲルマン民族中の北ゲルマンデンマーク,スカンディナヴィア半島を原住地とし,狩猟漁撈を営んだが,7~8世紀から12世紀に各地に移動した。初めは商業のほか略奪,海賊的活動によりヴァイキングとして恐れられたが,やがて定着,建国するに至った。911年北フランスにノルマンディ公国を建設。1016年クヌート1世はデンマークに住む者(デーン人)を率いてイングランド征服。その後1066年ノルマンディ公ウィリアムがイングランドを征服した。11世紀以降ノルマンディの騎士は南イタリアに進出,ノルマン・シチリア王国(両シチリア王国)を建設。9世紀後半リューリクスウェーデン一派(ルーシ)を率いてノヴゴロド王国を建設した。その他北欧3国も彼らにより建国され,また一部はアイスランドグリーンランドをへて遠く北アメリカに至った。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android