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ハイアロクラスタイト hyaloclastite

岩石学辞典の解説

ハイアロクラスタイト

水冷破砕された火砕岩の一種で,リットマンが水と接触したマグマの表面が急冷され破砕されて生じたガラス質の岩石に命名した[Rittman : 1960].枕状熔岩のように,水中を流れた熔岩を伴って普通に産出し,玄武岩のものが多いが,最近はすべての組成の水中熔岩や岩脈などの表面の水冷破砕物にも用いられるようになった[片山ほか : 1970,地学団体研究会 : 1996].熔岩が水中に入ると著しい水蒸気爆発を起こし,熔岩が急冷して同時に小さな破片となり,引き伸ばされ破壊して堆積したもの.様々な大きさのガラスの破片が更に細かい粘土質物質中に含まれるものの総称.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ハイアロクラスタイト【hyaloclastite】

高温のマグマが十分な量の水に急に接すると,急冷収縮してばらばらに破砕した岩片の集りができる。破砕にはマグマ自身が減圧のために気相がはげしく分離し発泡する効果もきく。このようにしてできた火山砕屑物(さいせつぶつ)層をハイアロクラスタイト(水砕岩)という。ハイアロクラスタイトは海底,湖底,氷河底の火山活動に伴ってできる。ただし玄武岩質マグマでは噴出量が多く,マグマ中に含まれる揮発性成分がとぼしいためにハイアロクラスタイトにはならずに枕状溶岩ができることがある。

出典 株式会社日立ソリューションズ・クリエイト世界大百科事典 第2版について 情報

世界大百科事典内のハイアロクラスタイトの言及

【火山岩】より

…これを溶結凝灰岩とよぶ。玄武岩質または安山岩質マグマが海水やそのほかの水や氷と接して急冷されて生じたガラス質の破片を,特にハイアロクラスタイトhyaloclastiteとよぶ。火山火成岩【永原 裕子】。…

【火山岩】より

…これを溶結凝灰岩とよぶ。玄武岩質または安山岩質マグマが海水やそのほかの水や氷と接して急冷されて生じたガラス質の破片を,特にハイアロクラスタイトhyaloclastiteとよぶ。火山火成岩【永原 裕子】。…

【デイサイト】より

…厚い塊状の溶岩流や溶岩円頂丘,降下火砕物や火砕流堆積物として産出する。水底に噴出した場合はハイアロクラスタイトや水底火砕流堆積物となる。日本では新第三紀および第四紀の火山岩類中に多産する。…

※「ハイアロクラスタイト」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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