バレーボールの用語(読み)ばれーぼーるのようご

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バレーボールの用語
ばれーぼーるのようご

エース ace
 主力攻撃者のこと。大砲ともいう。近代バレーは、1つのチームに大砲型と機関銃型の2種類のスパイカーをもたなければならない。エースは、相手のブロッキングやレシーブに真正面からぶつけて得点する、得点源となる主力スパイカー。
オープン攻撃 open attack
 ネットの中央からでなく、両サイドのアンテナ近くから高くトスされたボールを相手コートにスパイクする戦法。
回転レシーブ rolling reception
 オリンピック・東京大会の女子チームの監督であった大松博文(だいまつひろぶみ)が考案したレシーブ法で、ボールをレシーブしたあと1回転するため、すぐに起き上がって次のプレーに移れるのが特徴。
キャッチ・ボール catch ball
 ボールをつかんだり、投げたりするプレーで、反則になる。以前はホールディング、またはヘルド・ボールとよばれていた。
クイック攻撃 quick attack
 速攻ともいう。Aクイックはセッターからの短いトスを、先にジャンプしているスパイカーがネットの上端すれすれから打ち込む攻撃法。セッターとスパイカーの距離は約1メートル以内で、バックトスで行うとCクイック。Bクイックは日本男子チームがオリンピック・メキシコ大会前に開発した攻撃法で、セッターとスパイカーの距離が約3メートル離れ、スパイカーがセッターのトスにあわせて飛び、低く流れるようなトスをすばやく打ち込む。バックトスで行うとDクイックになる。
サーブ serve
 バック・ライト(後衛右)に位置する選手が、エンド・ラインの後方から片方の手または腕を用いて、ボールをネット越しに相手コート内に打ち込んでボールをインプレーの状態にすること。主審のサーブ許可の吹笛後8秒以内に打たねばならず、やり直しは認められない。
サブスティチューション substitution
 守備力や攻撃力を高めるため、コート内の選手とベンチにいる選手を交代させること。6人制では1セットに6回(9人制では4回)、2人以上でも同時に交代できる。交代された選手は1セットに一度だけ、自分と交代した選手とのみ交代してコート内に戻ることができる。ただしリベロ選手はこの制限に関係がなく交代できる。
時間差攻撃
 セッターと2人のスパイカーが組んで行うトリック攻撃。最初のスパイカーがクイック攻撃の早いジャンプで相手ブロッカーを引き付けておき、その相手ブロッカーがジャンプして降りた瞬間に、次のスパイカーが実際に打ち込むという、相手のマークを外す攻撃法。
スクリーン screen
 サーブを打つ選手やサーブのコースを1人または集団で相手に見えないように妨害すること。自チームの選手が、腕を振り動かしたり、跳びはねたり、左右に動いたり、あるいは集団で固まってサーブのコースを隠すと反則になる。
スパイク spike
 ネット近くから相手チームが守りきれないような強いボールを打ち込んで得点しようとすること。スパイクのみでなく相手コートの守備が手薄なところへ弱いボールを落としたり、左右のコースや遅速のタイミングを変えて相手の守りを崩すことの総称をアタックattackという。
セッター setter
 アタッカーに対し打ちやすいボールをネット際に送って味方の攻撃をリードする役割をもつ選手のこと。だれをどのように使ってゲームを進めるかを判断しなければならないので、チームの戦法を決める司令塔ともいうべきたいせつな役割をもっている。
ダブル・コンタクト double contact
 旧称ドリブル。1人の選手が2回連続でボールに触れる反則をさす。ただし、チームの1回目の接触は、一つの動作中であれば連続してボールに触れても反則にはならない。また、ブロッキングの場合、同じ選手が2回連続してボールに触れることができる。
テクニカル・タイム・アウト technical time out
 国際バレーボール連盟主催の国際大会やオリンピック大会で適用される、特別なタイム・アウト。略称はTTO。第1セットから第4セットにおいて、どちらかのチームが8点、または16点に達したときに、自動的にとられるタイム・アウトをさす。時間は60秒。
トス toss
 アタッカーに攻撃させる目的で、オーバーハンド、組手または片手を用いてネット際にボールを送ることをいう。相手コートからきた最初のボールをトスする選手に送ることをパスpassという。
フォア・ヒット four hit
 チームが規定回数をこえてボールに触れる反則。旧称はオーバー・タイムズ。6人制の場合、1チームは3回以内のプレーで相手コートに返球しなければならない。ただし、ブロッキングでの接触は、3回の打球に数えない。9人制の場合は、ブロッキングも1回のボール・タッチに数えるが、ボールがネットに触れたときはもう1回プレーすることができる。したがって、1チーム最大で4回までボールに触れることができる。
フライング・レシーブ flying reception
 日本男子チームがオリンピック・メキシコ大会前に編み出したレシーブ法。水泳のダイビングのように飛び込んでレシーブするもので、守備範囲が広くなる。
ブロック block
 フォワード(前衛)の選手がネット際の、ネットの上端より高い位置で相手コートからくるボールを阻止すること。6人制では、相手のプレーを妨害しない限り、相手の攻撃動作の後にネット越しに相手コート上のボールに触れても反則にならない。
ペネトレーション・フォールト penetration fault
 相手コート上にあるボールを相手がアタックする前にネットを越えて触れるオーバーネットとプレーヤーがセンター・ラインを踏み越すパッシング・ザ・センターラインのこと。ただし、ブロッキングのときは、ネットを越えて両手や両腕を出すことができる。9人制の場合は、相手空間内にあるボールに触れることすべてが反則になる。
ポジショナル・フォールト positional fault
 サーブが打たれた瞬間に、サーバーを除くほかの選手がコート内の正しい位置にいなかったことでおこる反則。選手のポジションは、コートに接している足の位置で決まる。また、ラリー中にバックの選手がアタック・ラインよりもネット寄りでジャンプし、ネット上端より高い位置からボールを相手コートに返球するのも反則になる。6人制のみの反則で、9人制の場合、選手はコートの内外を問わず、どこにいて何をしてもかまわない。
リバウンド戦法 rebound play
 スパイク攻撃をする際、相手のブロッキングが完全にそろって危険とみたら、そのブロッキングに軽くボールを当てて、ふたたび味方のコートにボールを取り返し、改めて攻撃チャンスを生み出す戦法。
リベロ libero player
 守備専門のバック・プレーヤー。そのため攻撃的な動作を行うとすべて反則になる。コート内、フリー・ゾーンのどこからもネットより高い位置のボールを返球できず、スパイク、ブロッキング、サーブも禁止。また、アタック・ラインより前方でオーバーハンドでトスすることも反則になる。交代は何度でもどのバック・プレーヤーともできる。1チームにつき、2人のリベロを登録できる。リベロ役の選手は、ほかの選手とは対照的な色のユニフォームを着なくてはならない。
ローテーション rotation
 6人制でレシービングチームが得点をあげ、サーブ権が自チームに移るごとに選手が時計の針が回る方向に一つずつ位置を移動することをいう。サーブが打たれるまでは、サーバー以外の両チームの選手はコート内での前後および左右のお互いの位置を守らないと反則になる。

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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