バージニア案(読み)バージニアあん(英語表記)Virginia Plan; Large State Plan

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「バージニア案」の意味・わかりやすい解説

バージニア案
バージニアあん
Virginia Plan; Large State Plan

1787年5月,アメリカ合衆国フィラデルフィアで開かれた合衆国憲法制定会議で,バージニア代表のエドムンド・ジェニングス・ランドルフが提案した憲法草案。「大邦案」とも呼ばれる。内容は議会における二院制(両院制)を基本とし,各邦の富裕度や人口により代表者数を定めるとしたもので,ウィリアム・パターソンの提案した各邦平等の権利を主張するニュージャージー案(小邦案)と対立した。その結果両者の妥協案として,上院では邦の大小にかかわらず各邦同数(2人),下院では人口に比例する代表制が採用された。その他の点でもこの憲法制定会議審議は,バージニア案を基礎に進められた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android