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バーマス Varmus, Harold Elliot

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

バーマス
Varmus, Harold Elliot

[生]1939.12.18. オーシャンサイド
アメリカの医学者,ウイルス学者。アマースト大学卒業 (1962) 後,ハーバード大学で文学の修士号を得たが医学に転じ,コロンビア大学で博士号を取得 (66) 。国立癌センターを経てカリフォルニア大学サンフランシスコ校に移り (70) ,同大学教授 (82) 。 1970年代なかば,J.M.ビショップとともに癌遺伝子が正常細胞中にも存在することを発見。この遺伝子は通常細胞の増殖を制御しているが,化学物質などの作用により細胞を癌化する能力を獲得することを明らかにした。発癌の仕組みを解明する業績でビショップとともに 1989年ノーベル生理学・医学賞を受賞した。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

バーマス
ばーます
Harold Eliot Varmus
(1939― )

アメリカの微生物学者。ニューヨーク州ロング・アイランド島に生まれる。アマースト大学で文学を学び、ハーバード大学に進むが、医学に専攻をかえてコロンビア大学に転校した。1966年卒業後、コロンビア長老派病院、アメリカ国立衛生研究所(NIH:National Institutes of Health)で臨床医として勤務し、1970年カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)で博士研究員となった。1972年同大学の準教授、1974年に上級準教授、1979年教授に昇格した。1993年から1999年までNIHの所長を務めている。
 1970年にUCSFでJ・M・ビショップの研究室に入り、共同でニワトリのラウス肉腫(にくしゅ)を用いてレトロウイルスの研究に取り組んだ。1976年に、癌(がん)遺伝子に類似した遺伝子(癌原遺伝子)が正常の細胞内に存在することをつきとめた。さらに、発癌物質などの作用によってこの遺伝子の一部が入れ替わった結果、癌が発生することを証明した。この業績により、ビショップとともに1989年のノーベル医学生理学賞を受賞した。[編集部]
『ハロルド・ヴァーマス、ロバート・A・ワインバーグ著、畑中正一・牧正敏訳『遺伝子とガン――発ガン機構と治療への道』(1994・日経サイエンス社)』

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