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バールフット

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百科事典マイペディアの解説

バールフット

インド中部,マディヤ・プラデーシュ州北部にある仏教遺跡。シュンガ朝時代(前2世紀半ば)に建てられた廃塔の周囲から門と欄楯(らんじゅん)の一部が発見された。欄楯の表には男女の神像や蓮華(れんげ)文様,裏にはジャータカや仏伝図の浮彫があり,仏教美術最古の遺例として貴重。

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世界大百科事典 第2版の解説

バールフット【Bhārhut】

インド中部,マディヤ・プラデーシュ州サトナー県の小村で,ストゥーパ址があった。遺品の大部分はカルカッタインド博物館に,一部はアラーハーバード博物館その他に運ばれ,現地には何も残っていない。塔門と欄楯(らんじゆん)の浮彫は前1世紀初期と考えられ,仏教説話図の最古の遺品である仏伝図や本生図(ジャータカ),守護神像,さらに聖地図や動植物文様を表している。丸味や変化の乏しい素朴な表現であるが,鋭い明確な線により個々の形象を観念的に明快にとらえ,きびきびした爽やかな印象がある。

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世界大百科事典内のバールフットの言及

【インド美術】より

…仏教的な主題による彫刻は,前2世紀末期から仏塔を荘厳する浮彫として展開した。サーンチー第2塔欄楯(前2世紀末期)の浮彫を最古の遺品として,バールフット塔の欄楯と塔門(前1世紀初期),ボードガヤー大精舎の欄楯(前1世紀後期),サーンチー第1塔の塔門(後1世紀初期)とその様式的展開を跡づけることができる。サーンチー第2塔では動植物文様が中心であるが,バールフット以降は仏教説話に取材するものが現れ主要なテーマとなった。…

【シュンガ朝】より

…仏教の伝説では,この王を仏教の大迫害者とする。シュンガ朝のもとでバラモン教が復興したことは確かであるが,この時代にサーンチーバールフットの仏塔が修造されているところをみると,仏教迫害は,たとえ行われたとしても一時的なものであったらしい。この王朝はパンジャーブに本拠を置くインド・ギリシア人勢力との戦いなどで疲弊し,10王112年間つづいたあと,大臣のバスデーバVāsudeva(カーンバ朝の創始者)に滅ぼされた。…

※「バールフット」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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