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パキスタン軍事政権 ぱきすたんぐんじせいけん

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知恵蔵の解説

パキスタン軍事政権

1999年10月のクーデターで樹立されたパキスタンの政権。現在の大統領ムシャラフ参謀総長が主導し、官庁、空港、放送局などを占拠して全権を掌握。当時のシャリフ首相を解任した。ムシャラフはクーデターの大義名分として「前政権の経済の破綻」をあげ、国民の支持獲得を狙った。最高裁が2000年5月、「02年10月までの民政移管」を勧告したのに対し、ムシャラフは一応同意したが、01年6月にはタラル大統領を解任し、自ら大統領に就任して独裁色を強め、国内外の批判を呼んだ。02年4月には国民投票を実施し、5年間の信任を獲得。さらに同年9月、下院の解散権など大統領の権限を大幅に強化する憲法改正を行った。同年10月に総選挙を実施し、大統領支持派のパキスタン・イスラム教徒連盟の反シャリフ派が第1党になった。シャリフは脱税などの罪で一時は終身刑の判決を受けたが、恩赦で釈放され、サウジアラビアに亡命した。シャリフは、女性宰相だったベナジル・ブット元首相とともに政界復帰を狙っている。ムシャラフ大統領は、政権維持のため基盤である軍からライバルを次々に更迭するなど綱渡りを続けてきた。アフガニスタンでのテロ対策を狙う米国の後ろ盾も得て、微妙な舵取りで政局を切り抜けている。

(竹内幸史 朝日新聞記者 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」
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