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パラグアイ史 パラグアイし

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パラグアイ史
パラグアイし

スペイン人渡来前にはグアラニ族の居住地であったが,文化的にはインカ帝国に遠く及ばなかった。 1524年頃 A.ガルシアが白人として初めてパラグアイの地を踏み,36~56年頃スペイン人の定住植民が本格化した。 17世紀初頭渡来したイエズス会は,1767年に追放されるまで各地に布教区を築いて先住民のキリスト教化と文明化に大きく貢献した。 1810年ブエノスアイレス市がスペインからの独立運動を開始するとパラグアイもこれにならって翌年独立を宣言し,さらに 13年ブエノスアイレス市から分離して単独の共和国となった。独立後,J.フランシアが独裁体制 (1814~40) を確立し,C.ロペス,F.ロペス父子の独裁がこれに続いたが,パラグアイ戦争は,国を焦土と化しただけでなく,成人男子人口を急減させ,その後の国内開発を著しく遅滞させた。 80年代コロラド党,リベラル党の二大政党体制が誕生したが,議会制度は 20世紀になっても定着せず,対ボリビアのチャコ戦争は政情不安に拍車をかけた。 1954年コロラド党の軍人 A.ストロエスネルが大統領となり,以後 78年まで大統領選に5度連続当選し,その強権支配によって政情は安定していたが,89年には A.ロドリゲスのクーデターによって下野にいたった。ロドリゲスは同年自由選挙によって大統領に選出された。 93年には,パラグアイ史上初の自由な複数政党による選挙が行われ,コロラド党の J.C.ワスモシがロドリゲスの後任大統領となった。

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