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パリンプセスト palimpsest

翻訳|palimpsest

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パリンプセスト
palimpsest

すでに書かれていた文字を消して新しく書かれた古文書。現在まで残っているのは,ほとんどすべて羊皮紙か子牛皮紙のもので,古代末期や中世にはこれらの紙が貴重だったため,不要とみなされた文書が消され,再使用に供された。イタリアのボッビオの修道院やスイスのザンクト・ガレン修道院で書かれた書物にはパリンプセストが多い。現在,消されたもとの文字を読むには,アントラセン処理を施して紫外線照射する方法がとられる。

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図書館情報学用語辞典の解説

パリンプセスト

ギリシャ語の「再び」および「こすられた」の意の2語からなる複合語に由来する.以前に記された字句を部分的または完全に消去した羊皮紙などの獣皮紙の表面に,新たに字句を記した写本.2回以上再利用した場合もある.獣皮紙は貴重品であったので,ヨーロッパの主として7世紀と8世紀前半に,リュクスイユ,ボッビオ,ザンクトガレンなどの修道院において,元のギリシャ語やラテン語によるテキストがこすり取られ,別の文献が重ね書きされる例が多かった.後に特に19世紀以降,当初のテキストが試薬により,ついで紫外線を照射する方法により復元されるようになった.その中には,キケロ(Marcus Tullius Cicero 前106-前43)の『国家論』を始めプラウトゥス(Titus Maccius Plautus 前250?-前184?),リヴィウス(Titus Livius 前59-後17)などの著作がある.

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