パリ祭(読み)パリサイ

デジタル大辞泉 「パリ祭」の意味・読み・例文・類語

パリ‐さい【パリ祭】

7月14日フランス革命記念日の日本での呼び名。ルネ=クレール監督の映画Quatorze Juillet(7月14日)が「巴里祭」と訳されてから広まった名。

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精選版 日本国語大辞典 「パリ祭」の意味・読み・例文・類語

パリ‐さい【パリ祭】

  1. 〘 名詞 〙 ( ルネ=クレール監督のフランス映画 Quatorze Juillet (七月一四日)の邦題から ) フランス革命記念日七月一四日の日本での呼び名。《 季語・夏 》
    1. [初出の実例]「一八八七年七月十四日の国祭日(パリ祭)に」(出典:ブウランジェ将軍の悲劇(1935‐36)〈大仏次郎〉高等法院)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「パリ祭」の意味・わかりやすい解説

パリ祭
ぱりさい

7月14日のフランスの革命記念日(建国記念日)をさすが、これは日本だけの呼称。1789年7月14日、パリ市民がバスチーユ監獄を攻撃して占拠し、これがフランス革命の導火線となった。そこで、この日は、民衆自身の手で自由をかちとった勝利の日として、パリをはじめ全フランスで休日を祝い合うフランス最大の国祭日となっている。日本では、ルネ・クレール監督の映画『Quatorze Juillet』(7月14日)が「巴里(パリ)祭」と訳されたことにより、この日をそのようによび親しんでいる。

[犬馬場紀子]

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百科事典マイペディア 「パリ祭」の意味・わかりやすい解説

パリ祭【パリさい】

フランスの革命記念日,共和祭。1789年のバスティーユ襲撃を記念し,7月14日に祝われる。ルネ・クレール監督の映画《7月14日》(1932年)が《巴里祭》と訳されたことから,日本ではこの日をパリ祭と呼んでいる。

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世界大百科事典(旧版)内のパリ祭の言及

【祝祭日】より

教会暦【森安 達也】
[フランス]
 フランスの公式の祭日は元日,復活祭の翌日,メーデー,キリスト昇天祭(復活祭の40日後),聖霊降臨祭(復活祭の50日後),フランス革命記念日(7月14日。日本では映画の邦訳題名から〈パリ祭〉といいならわしている),被昇天祭(8月15日),万聖節(11月1日),第1次世界大戦休戦記念日(11月11日),ノエル(クリスマス。12月25日)の10日である。…

※「パリ祭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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