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パンタナル パンタナルPantanal

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パンタナル
Pantanal

ブラジル中部西寄り,マトグロッソ州南部からマトグロッソドスル州にかけて広がる大湿原地帯。ラプラタ川水系パラグアイ川の上流部東岸の氾濫原で,クイアバサンロレンソ,タクアリなど多数の支流や分流が流れる標高 100m以下の低地からなる。毎年雨季には洪水により広範囲にわたって冠水するが,乾季にはブラジル有数のウシの放牧地帯となる。 2000年四つの保護区からなるパンタナル保護区として世界遺産の自然遺産に登録。

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世界大百科事典 第2版の解説

パンタナル【pantanal[ポルトガル]】

ブラジル中西部,パラグアイ川上流部のマト・グロッソ州およびマト・グロッソ・ド・スル州に広がる標高200m以下の広大な低湿地帯。パラグアイ川に合流する多くの支流があり,乾季でも低湿な川沿いのところには〈回廊の森林florestas do galeria〉と呼ばれる森林がみられ,雨季の洪水時でも浸水しないところにはセラード状の植生が,また雨季に定期的に浸水する地帯には匍匐(ほふく)性の植物が生えるなど,パンタナルを構成している植物は地域的に複雑に入りまじっているので,〈パンタナルの混合植生complexo do pantanal〉と呼ばれる。

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世界大百科事典内のパンタナルの言及

【パラグアイ[川]】より

…ブラジルのマト・グロッソ高原に源を発してパラナ川と合流するまで,長さ約2550kmを有する。中流域はパンタナルと呼ばれる大湿原地で占められていて多数の支流をもち,雨季になると洪水が一面をおおい,その面積は7万7700km2にも及ぶ。パラグアイとブラジルとの国境を流れて南下し,パラグアイの首都アスンシオンを通過した後,パラグアイとアルゼンチンとの国境を形成して南下し,パラナ川と合流する。…

【マト・グロッソ[州]】より

… 北部には古期変成岩による高原が広がり,アマゾン川支流のアラグアイア,モルテス(マンソ),テレス・ピレスの諸河川の流域に属し,多くが熱帯雨林におおわれている。中部から南部にかけてはパラナ川とパラグアイ川の流域で,東には標高数百mの堆積岩による卓状地の高原が広がり,西はパラグアイにかけてパンタナルと呼ばれる大湿地帯となり,そこでは標高は100mほどにすぎない。高原の大部分はセラードで,カンポ・グランデ(〈大きな草原〉の意)から南に草原が広がる。…

※「パンタナル」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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