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パンチャ・シラ Pantja-Sila

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

パンチャ・シラ
Pantja-Sila

インドネシアの建国「五原則」を意味するサンスクリット語。 1945年6月,日本軍政下に開催された独立準備委員会でスカルノ (のちの大統領) が提唱したもので,(1) 民族主義,(2) 人道主義,(3) 民主主義,(4) 社会正義,(5) 唯一神への信仰から成り,イスラム国家建設という主張を退け世俗主義に基づく建国精神を強調している。独立憲法の前文に取入れられたが,1950年代末以後スカルノの政治姿勢の急進化に伴い次第に風化した。しかし 68年,スハルト政権がみずからを正当化すべく「パンチャ・シラ民主主義」を標榜し,84年には,すべての政党がパンチャ・シラのみを組織原理とすることが義務づけられた。同政権はパンチャ・シラの解釈権を独占することによって,ほとんどあらゆる政敵に対して「反パンチャ・シラ主義者」と攻撃しうる位置を占める。

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