2003年に登録されたオーストラリアの世界遺産(自然遺産)で、西オーストラリア州東キンバリー地区に位置する。古来、先住民族のアボリジニが「パーヌルル(砂岩)」と呼んできたこの奇岩群は、デボン紀の石英砂岩を含んだ岩石が浸食されて縞模様の岩山となったもので、2400km2の範囲にわたって広がっている。その中心がバングル・バングル山脈という秘境で、灰色とオレンジ色の縞模様をした蜂の巣状や円錐形の奇岩が圧倒的な景観を見せる。このような、自然の営みが育んだ景観が評価されて、世界遺産に登録された。◇英名はPurnululu National Park