ピチカート

精選版 日本国語大辞典 「ピチカート」の意味・読み・例文・類語

ピチカート

〘名〙 (pizzicato) バイオリン・ビオラ・チェロなどの擦弦楽器を、弓を用いないで指ではじいて音を出す奏法
若い人(1933‐37)〈石坂洋次郎〉下「どんな巧みなヴァイオリン爪弾(ピチカット)もこれほど楽しく心をくすぐりはしない」

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デジタル大辞泉 「ピチカート」の意味・読み・例文・類語

ピチカート(〈イタリア〉pizzicato)

ピッチカート

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百科事典マイペディア 「ピチカート」の意味・わかりやすい解説

ピチカート

音楽用語。バイオリンなどの擦弦(さつげん)楽器の弦を指ではじいて音を出す技法。ピッチカート,ピッツィカートとも。楽譜にはpizzicato(略してpizz.)と記し,再び弓での演奏に戻すときはarco(アルコ。イタリア語で〈弓〉の意)と指定。左手の指でのピチカートは音符に+印をつける。バイオリンやチェロの弦を指板に打ちつけて特殊な効果を出す奏法は,バルトークが多用したことから〈バルトーク・ピチカート〉とも呼ばれ,20世紀中葉以降の室内楽曲や管弦楽曲ではしばしば用いられる。
→関連項目コントラバスバイオリン

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