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ピラスター ピラスターpilaster

翻訳|pilaster

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ピラスター
pilaster

壁面より突出した形でつくられる矩形断面の付柱柱形ともいう。オーダーに従って,柱礎,柱身,柱頭をもつ。古代ローマ建築で多用され,それを踏襲するルネサンス建築以降のヨーロッパ建築様式に広く用いられている。

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世界大百科事典 第2版の解説

ピラスター【pilaster】

壁面から張り出して浮彫状に表現される,断面方形の古典様式の柱形。付け柱,片蓋柱(かたふたばしら)ともいう。構造的意味はなく,オーダーの規則に従い,空間的秩序の表現や壁面にリズムを与えるためなどに用いられる。古代ローマ以後,壁面に描かれた建築の表現と同様なものとして,おもに建物内部の装飾,開口部の縁取りなどとして現れた。ルネサンス以後は,外部壁面の装飾にも盛んに用いられるようになる。【福田 晴虔】

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大辞林 第三版の解説

ピラスター【pilaster】

壁面より浮き出した装飾用の柱。付け柱。柱形。

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世界大百科事典内のピラスターの言及

【オーダー】より

…これらは古代ローマにも伝えられ,ローマ人はそこにさらに,エトルリア起源の簡素なトスカナ式tuscan order,イオニア式とコリント式を複合した豪華なコンポジット式composite orderの二つを加え,またさきの3形式にも柱台を加えたり細部装飾を変更したりするなどの修正を加えた。しかしローマ人は前2世紀ころからコンクリートを建築素材として用い,ギリシアのような柱‐楣の構造ではなく,壁を主とした一体構造に向かい始めたため,円柱は本来の構造的意味を失い,添え柱やピラスター(付け柱)として壁を縁取る装飾的要素に変質していく。しかしローマ人にとってオーダーは,本来固有の形をもたないコンクリートの塊に建築的秩序を与える手段として重視され,引き続きさまざまな工夫が加えられた。…

【柱】より

…柱はその形状から円柱columnとピアpierに区別されるが,ピアは壁の一部が構造上の必要性から残されたものとする考えが現在もみられる。また,柱の形を壁に浮き出したものはピラスター(付柱)とよぶ。柱は歴史的に柱基base,柱身shaft,柱頭capitalの三つの要素で構成されてきた。…

※「ピラスター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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