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ピロリ菌 ピロリきんHelicobacter pylori

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ピロリ菌
ピロリきん
Helicobacter pylori

胃潰瘍胃炎十二指腸潰瘍の原因とされる螺旋形菌。ヘリコバクター・ピロリともいう。体長は約 3μm。感染後,発病にいたるまでの仕組みについてはまだ究明されていないが,近年は胃癌原因菌にもなっているとのや,癌の成長を促進する働きをもつという説も出ている。

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知恵蔵の解説

ピロリ菌

胃炎、胃潰瘍、十二指腸潰瘍の原因菌とみなされ、胃がんの原因ともなっている。感染後、どのように炎症や潰瘍が発生するのかは、よく分かっていない。ピロリ菌を殺す抗生物質を投与(除菌療法)し、胃潰瘍や十二指腸潰瘍を治療する。

(今西二郎 京都府立医科大学大学院教授 / 2007年)

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朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ピロリ菌

胃の粘膜にすみつく細菌。正式名はヘリコバクター・ピロリ。強酸性の胃の中でも生存できる。感染すると長くすみつき、胃潰瘍(かいよう)、十二指腸潰瘍、萎縮性胃炎、胃がんなど様々な病気の発症に関係する。

(2017-04-11 朝日新聞 朝刊 ちば首都圏・1地方)

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百科事典マイペディアの解説

ピロリ菌【ピロリきん】

消化性潰瘍(かいよう)発症に関係があるとして,1990年に発表された細菌(ヘリコバクター・ピロリ)。幼時に感染すると胃癌が発生しやすくなり,成人以降に感染すると十二指腸潰瘍になりやすいとされる。
→関連項目胃潰瘍

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ピロリ菌
ぴろりきん
Helicobacter pylori

胃潰瘍(かいよう)の原因で、胃癌(いがん)犯人説も出ている長さ約3マイクロメートルのらせん形菌。ヘリコバクター・ピロリともいう。「ヘリコ」はらせん形、「バクター」は棒状、「ピロリ」は胃の出口の幽門をさす。数本のべん毛で運動する。強酸性の胃に細菌はいないとの定説を破り、1984年、オーストラリアの2人の研究者、ウォーレンとマーシャルがこの菌を胃から取り出して培養、自ら飲んで胃炎がおきることを証明した。この菌は自分でアンモニアをつくって中和し、環境をととのえる。胃潰瘍、十二指腸潰瘍の一因であることは確実だが、ピロリ菌の感染率が高い地域では胃癌が多く、感染者は胃癌になる率が6倍も高いなどの疫学調査から、欧米では原因説が強い。40歳以上の日本人の半数が感染しているといわれるが、それからすると胃癌発生率はそのごく一部で、さらに食物などの条件が加わって癌が発生すると考えられる。抗生物質による除菌治療が可能である。[田辺 功]

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