ファーマン(英語表記)Farman, Joseph Charles

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ファーマン
Farman, Joseph Charles

[生]1930.8.7. ノリッジ
[没]2013.5.11. ケンブリッジ
イギリスの大気科学者。コーパスクリスティ・カレッジで数学と自然科学を学んだのち,1956年にイギリス南極調査所に入った。1980年代初め,南極で上げた観測気球などのデータから,上空のオゾン層が薄くなっていることを発見した。大気中に放出されたフルオロカーボンなどが,南極上空のオゾン層を破壊し,穴が開いたように見える状態で,オゾンホールと呼ばれる。しかし,アメリカ航空宇宙局 NASAの衛星の観測画像にそうした「穴」が写っていなかったため,初めは観測ミスだと考えた。1984年に新しい観測機材が導入されると,やはりオゾン層が衰退していることが確認できた。翌 1985年,イギリスの科学誌『ネイチャー』にこの事実を書いた論文を発表した。のちに,NASAが衛星の変則的なデータを,機器の不具合として無視するようプログラムしていたことがわかった。2000年大英帝国三等勲功章 CBEを受章。(→オゾン層の破壊

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