フリードリヒ(1世)(プロイセン国王)(読み)ふりーどりひ(英語表記)Friedrich Ⅰ

日本大百科全書(ニッポニカ) の解説

フリードリヒ(1世)(プロイセン国王)
ふりーどりひ
Friedrich Ⅰ
(1657―1713)

初代プロイセン国王(在位1701~13)。1688年、父の「大選帝侯フリードリヒ・ウィルヘルムからブランデンブルク選帝侯国とプロイセン公国を相続し、当初、選帝侯フリードリヒ3世と名のったが、1700年神聖ローマ皇帝からプロイセンについて国王の称号を許され、翌年プロイセン国王フリードリヒ1世としてケーニヒスベルク戴冠(たいかん)した。外面を飾り、贅沢(ぜいたく)な宮廷生活を営んだが、学芸には理解があり、彼の治世中にハレ大学(1694)、芸術アカデミー(1696)および科学アカデミー(1700)が創設された。また妃のゾフィー・シャルロットのために華麗なシャルロッテンブルク宮殿を造営している。

[坂井榮八郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android