精選版 日本国語大辞典「贅沢」の解説
ぜい‐たく【贅沢】
〘名〙 (形動)
① 普通以上に金銭などを費して物ごとを行なうこと。また、必要以上のことをあれこれと望むこと。また、そのさま。
※洒落本・一騎夜行(1780)二「末は女房よ我妻よと唄はせ七尋程有文は皆うそのぜいたく」
※当世書生気質(1885‐86)〈坪内逍遙〉三「贅沢(ゼイタク)なる奴との御叱責を蒙候哉も図難(はかりがたく)候へども」
② (金銭以外のことについて) 普通以上であること。また、そうなろうとすること。
※吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉二「此男が大の贅沢屋で〈略〉小説家丈に文章の贅沢を尽した」
③ 豪華であること。高級なさま。
※雪国(1935‐47)〈川端康成〉「朱塗の裁縫箱がまた贅沢なつやを見せてゐた」
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