フリーライド(その他表記)free ride

翻訳|free ride

デジタル大辞泉 「フリーライド」の意味・読み・例文・類語

フリー‐ライド(free ride)

《「ただ乗り」の意》
㋐他社が築き上げた信用名声に便乗して利益を得ようとする行為。有名ブランド名をまねた店舗名をつけるなど。
㋑利益は享受するが、そのために必要な費用は出さないこと。学校給食は食べるが、給食費は払わない行為などについていう。
㋒日本が、防衛米国に任せ、その余力経済を発展させてきたことをたとえていう語。
《「自由に乗る」の意》
㋐前後ともに反ったスキーを履いて、スノーボードのような滑りを楽しむ滑り方。
自転車オートバイなどで速度や時間を気にしない、気ままな走り方。
電車などの交通機関に無料で乗車できること。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「フリーライド」の意味・わかりやすい解説

フリーライド
ふりーらいど
free ride

必要とされる経済的・時間的・労力的コスト(費用)を負担せずに便益やサービスを得る行為。日本語で「ただ乗り」を意味する。直接的には電車などの無賃乗車をさすが、そのほかにも幅広い意味に用いられる。ブランドの信用を利用して偽装する(たとえば外国産牛を松阪牛などと偽る)、先駆者意匠をまねる、税金を負担せずに便益のみを得る、寄付で成り立っているサービスを寄付をせずに利用することなどが、フリーライドの典型例である。

 経済学用語としては、悪意をもった行為をさすわけではなく、費用を負担する者と便益を受ける者が一致しない場合に、便益を受ける者をフリーライダーfree riderとよぶ。

[編集部]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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