悪意(読み)アクイ

デジタル大辞泉 「悪意」の意味・読み・例文・類語

あく‐い【悪意】

他人を憎み、害を加えようとする気持ち。わるぎ。「悪意を抱く」「悪意に満ちた眼差まなざし」⇔善意
よくない意味。「発言悪意に取る」⇔善意
法律上の効力影響を及ぼす事情を知っていること。道徳的な意味での善悪とは異なる。⇔善意
[類語]悪気意趣悪感情悪心邪気邪心出来心

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精選版 日本国語大辞典 「悪意」の意味・読み・例文・類語

あく‐い【悪意】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 悪い心、気持。悪心。⇔善意。〔文明本節用集(室町中)〕〔後漢書‐劉焉伝〕
  3. 他人をいやがらせ、害を与えようとする気持。いじわるな気持。また、そのような見方。わるぎ。⇔善意好意
    1. [初出の実例]「宜しく躬から悪意を除き他人を害することなきを以て先務と為す可し」(出典:西洋事情(1866‐70)〈福沢諭吉〉外)
  4. 悪い意味。受け手が悪くとった意味。「悪意に解釈する」「悪意にとられては困る」など。⇔善意
  5. 道徳的善悪にかかわらず、法律上の効力に影響を及ぼすある事実を知っていること。⇔善意。〔仏和法律字彙(1886)〕

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普及版 字通 「悪意」の読み・字形・画数・意味

【悪意】あくい

ずるい考え。人を傷つけようとする悪い考え。〔後漢書、劉焉伝〕今日の走(に)ぐるは、以て鋒くるのみ。惡るに非ず。

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「悪意」の意味・わかりやすい解説

悪意
あくい

法律用語としては,一定の事情を知っていることをいう。善意に対する語。道徳的な評価としての善悪とは関係がなく,事情の知・不知を意味する。民法上,善意と悪意とでは法的な保護効果が異なることが多い (94条2項,96条3項,190,704条など) 。なお,離婚および離縁原因としての「悪意の遺棄」 (770条1項2号,814条1項1号) のように,悪意を不正な害意の意味に用いる場合もある。

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改訂新版 世界大百科事典 「悪意」の意味・わかりやすい解説

悪意 (あくい)

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「悪意」の意味・わかりやすい解説

悪意
あくい

善意・悪意

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デジタル大辞泉プラス 「悪意」の解説

悪意

東野圭吾の長編推理小説。1996年刊行。加賀恭一郎シリーズ。

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世界大百科事典(旧版)内の悪意の言及

【善意・悪意】より

…法律用語としては,ある事情を知らないことを善意,知っていることを悪意という。倫理的な意味での善悪という要素は含まれていない。…

※「悪意」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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