ブラックバイト(読み)ぶらっくばいと

知恵蔵miniの解説

ブラックバイト

就業することを勧めることのできないアルバイトのこと。名称は違法な長時間労働などをさせ、入社することを勧めることのできない「ブラック企業」になぞらえて命名された。具体的には、「契約や希望を無視してシフトを組まれる」「試験前も休ませてくれない」「厳しいノルマを課される」など。ブラックバイトが横行する背景には、企業が非正規雇用の比率を高める中で、正社員が行っていた業務をアルバイトに肩代わりさせるようになったことがあると見られる。

(2013-8-12)

ブラックバイト

学生であることを尊重せず無理を強いる、あるいは違法性のあるアルバイトのこと。2013年に中京大学の大内裕和教授らが調査を行い、「ブラック企業」になぞらえて、この言葉を提唱した。「希望した日・時間を無視してシフトを組まれる」「有給休暇が取れない」「ノルマに達しないと天引きで商品を買い取りさせられる」など、違法な労働や学生生活に支障が出るほどの労働を強いられるもの。仕送りの減少やフリーターとの競合などにより、簡単にアルバイトを辞められない学生が増えていることが背景にあるとされる。14年1月には学生や若者中心の労働組合「札幌学生ユニオン」が結成され、同年8月にも首都圏の大学生らが労働組合「ブラックバイトユニオン」を結成した。また、同年7月からは、大内教授と「ブラック企業被害対策弁護団」の鈴木絢子弁護士らがまとめた全50ページの冊子「ブラックバイトへの対処法」がインターネット上で公開されており、無料でダウンロードできるようになっている。

(2014-8-29)

出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報

朝日新聞掲載「キーワード」の解説

ブラックバイト

学業に支障をきたすほどのノルマや長時間労働を強いる「学生であることを尊重しないアルバイト」に対して、2013年に中京大学の大内裕和教授(教育社会学)が名付けた。 厚生労働省も今年になって、不適切な労務管理が広まっている可能性があるとして、学習塾の業界団体に改善を求めるとともに、初めての実態調査にも乗り出している。

(2015-11-21 朝日新聞 朝刊 宮城全県・1地方)

出典 朝日新聞掲載「キーワード」朝日新聞掲載「キーワード」について 情報

デジタル大辞泉の解説

ブラック‐バイト

労働条件の劣悪なアルバイト。特に、学生・生徒に対し、長時間労働や過剰なノルマを課すなどして、学校生活や日常生活に支障をきたすような働き方をさせるアルバイト。
[補説]名称はブラック企業になぞらえたもの。学生に労働契約の知識がないことにつけ込み、セクハラパワハラ、残業代の不払いなどの違法行為を行う事例もある。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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