ブルガリア正教会(読み)ブルガリアせいきょうかい(その他表記)Bulgarian Orthodox Church

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ブルガリア正教会」の意味・わかりやすい解説

ブルガリア正教会
ブルガリアせいきょうかい
Bulgarian Orthodox Church

ブルガリアの東方正教会。 865年ブルガリア侯ボリス1世が領内のスラブ民族を統合しようとしてキリスト教に改宗して以来,キリスト教はブルガリアの国家的統一と文化のかなめの役割を果してきた。初めローマから司教を迎えたが,まもなくコンスタンチノープルに従い,927年独立の総大主教区として認められた。ボゴミール派が勢力を伸ばし,国は分裂し西の王権はローマと結んだ。 1018年西ブルガリアもビザンチン帝国領に編入され,総大主教区は大主教区に格下げされた。 1186年独立し,1204年にはローマから総大司教位を復されたが,35年には東方教会との結びつきを回復した。 1393年トルコによる征服以後,ブルガリア教会はコンスタンチノープルの支配下に入り,独立の回復は 19世紀の民族主義の勃興を待たねばならなかった。 1870年トルコから大守主教区として独立を認められたが,コンスタンチノープルはこれを認めず,1945年ソフィアを府主教座として認めるまで離教状態が続いた。しかし 51年には総主教座が復活した。カトリック勢力は 19世紀末に復興したが,46年の共産化以後,組織はほぼ壊滅状態となり,正教会は存続しているが,国家からは分離されている。

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